1949年(昭和24年)の球界再編No.1！ホリエモンもビックリ！新規参入を断られた大映野球・永田雅一が東急フライヤーズに経営参入→金星スターズを買収しプロ野球参入を果たす！

1949年(昭和24年)11月26日、それまで1リーグだったプロ野球が分裂する大事件が起こる。

1945年(昭和20年)に終戦を迎えた日本だが、【赤バット川上・青バット大下】時代の野球界の復興は早く3年後の1948年にはプロ野球チームの半分が黒字化し、翌年には全球団が黒字化するだろうというほどの活況をみせていた。

そして1949年に事件は起こった。

そもそも日本のプロ野球(職業野球)は戦前の1936年(昭和11年)からスタートしたが、当時の野球界の序列は、東京六大学野球を頂点としたもので職業野球の地位は低かった。野球でメシを食べていくなんてとんでもないと思われていた時代だったのだ。学生野球からスタートした日本野球の歴史を考えればわからなくもない。

戦後も同様に東京六大学野球が野球界の中心ではあったが、職業野球の地位もどんどん高まっていった。

当然ビジネスになると考えプロ野球参入を考える企業と、これまで苦境が続いてきてようやく企業活動として成り立たせることができるようになった既存球団。

それが2リーグ制となる根底だった。

実は、前年の1948年(昭和23年)には一足先に新規参入を申し込んだのは大映映画の永田雅一オーナーだったが。

大映映画をアメリカ市場に進出するべく1947年にアメリカ視察にいった際に、アメリカ映画に進出するには自らのステータスを高める必要があると考え、アメリカで名誉職として扱われるプロ野球のオーナーになる為にプロ野球参入を決意したのだった。

この申請は却下された永田は、1948年4月、国民野球連盟(当時、もう一つあったプロ野球)の大塚アスレチックスと試合を行っていたプロ未加入球団「大映野球」を、東急フライヤーズ(現在の北海道日本ハムファイターズ)の経営に参画し、急映フライヤーズに改称した。

f:id:losgitanos:20220206182324j:plain
↑東急フライヤーズ時代の青バット大下弘

しかしこの年の12月21日に大塚アスレチックスのオーナー・大塚幸之助が既存球団の金星スターズを永田雅一率いる大映が買収し大映スターズが誕生し、永田雅一も念願のプロ野球のオーナーとなることがかなった。

同時に急映フライヤーズの経営からは手を引き、大映野球から急映フライヤーズへ送り込んだ選手たちは大映スターズへ移籍させた。

新規参入を認めてもらえないので、球団を買収してまでプロ野球に大映を参入させたのは永田雅一らしいエピソードである。
それも1947年末にアメリカ視察時に決意し、翌年4月には球団経営参画、同年12月には球団買収でオーナーになったのだから、すごい男だと思う。

f:id:losgitanos:20220206182515j:plain

1949年の球界再編を前にプロ野球参入を果たした訳だが、そこから始まる球界再編の動きの主役はやはり永田雅一という男であったことは間違いない。

つづく

setagayakusayakyu.losgitanos.net

YouTubeチャンネル
【世田谷草野球ロスヒターノス・チャンネル(流浪の野球好きオヤジのゆる～い趣味のサイト)】
野球大好き！世田谷草野球ロスヒターノスYoutubeチャンネルです。
地元・世田谷を拠点に、古今東西の野球文化(特に草野球)にゆる～く触れています。
そんな流浪の野球好きオヤジのゆる～い趣味のサイト「世田谷草野球ロスヒターノス」です！
基本的には動画は編集せず、加工のない【生】の素材を載せていきたいと思います。
地元・世田谷の草野球から世界の野球まで、流浪の野球好きオヤジのゆる～い趣味のチャンネルを目指していきます！
皆さん、動画視聴・チャンネル登録お願いいたします！

www.youtube.com